吉田松陰

          吉田 松陰

帰らじと思ひ定めし旅なればひとしほぬるる涙松かな
親思ふ心にまさる親心今日のおとずれなむと聞くらむ
呼びだしの声待つほかに今の世に待つべき事の無かりけるかな
身はたとひ武蔵の野べに朽ちぬともとどめおかまし大和魂
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※ 久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、山縣有朋、吉田稔麿、入江九一など、幕末、明治時代に活躍した人たちを松下村塾で育てている。その教育方針は、 師が弟子に教えるものではなく、松陰が弟子と一緒に意見を交わしたり、登山や水泳などをしたりする「生きた学問」だったといわれている。 安政6年(1859年)10月27日に斬刑に処された。満29歳であった。
 萩から江戸に送られる途中、最後に萩の城下が見える峠にさしかかったときに詠んだ歌といわれる「帰らじと思ひ定めし旅なれば・・・・」には、悲壮な決意が感じられる。そこには、萩の城下を望んで、旅人が涙を流したという涙松があった。  
        平成26年12月18日 記