柳原白蓮

        柳原白蓮

   ああけふも嬉しやかくて生(いき)の身のわがふみてたつ大地はめぐる
   静かなる吾子(あこ)と添寝のまくらべよ落葉のさわぐ音はすれども
   かへりおそきわれを待ちかね寝(いね)し子の枕辺におく小さき包
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※現在、NHKの朝の連続ドラマで放映している「花子とアン」に登場する「蓮さま」こと柳原白蓮の作品である。15歳で意に添わぬ結婚をするなど波乱の人生であった。宮崎龍介と知り合い、生きることの意味を噛みしめていく。姦通罪のあった男尊女卑の時代に、道ならぬ恋は命がけであった。それを貫いた強さは、与謝野晶子に似ている。女として、母として、人として、しっかりと大地を踏みしめて生きている作者の心の高揚が伝わる短歌である。
         平成26年8月11日記