柳原白蓮
ああけふも嬉しやかくて生(いき)の身のわがふみてたつ大地はめぐる
静かなる吾子(あこ)と添寝のまくらべよ落葉のさわぐ音はすれども
かへりおそきわれを待ちかね寝(いね)し子の枕辺におく小さき包
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※今日の讀賣新聞に「わが心の柳原白蓮」との題で、講談師、神田紅の話が載っていた。彼女は「柳原白蓮」を講談で物語っている。NHKの連続ドラマ「花子とアン」にも登場した柳原白蓮は、15歳で意に添わぬ結婚をした後、宮崎龍介と知り合い、生きることの意味を噛みしめていく。それは、道ならぬ恋あった。生き方は与謝野晶子に似ている。女として、母として、人として、しっかりと大地を踏みしめて生きている作者の心の高揚が伝わる短歌である。
「たおやかな貴人ではなく、歌を創り続けることで家族を支え、夫と添い遂げた一人の女性だった」と讀賣新聞には記載されてある。
令和4年2月23日記