土浦薪能平成28年9月17日(土)、土浦城址本丸内で土浦薪能が行われ、「天鼓」が演じられました。櫓と松が広がる背景は、能に実に相応しいものでした。シテの観世流観世銕之丞(かんぜてつのじょう)は迫力があり、脂が乗り切っている感じがしました。 平成28年9月17日 記 平成27年9月26日(土)、土浦城址本丸内で土浦薪能が行われました。能は「田村」が演じられましたが、途中で小雨になったため、後場(あとば)の三分の二が割愛されてしまいました。雨で能面や能装束に支障が出るため、しかたがなかったと思いますが、観客に説明だけはすべきだったはずです。お金を払っているわけですから、主催者に猛省を促したいと思います。 平成27年9月27日 記 平成26年9月20日(土)、土浦城址本丸内で土浦薪能が行われました。狂言「鐘の音」、能「安達原」が演じられました。緑の松が生い茂る城址は、薪能にまさにふさわしく、幽玄の世界に誘っていました。能楽堂と違い、また一興があります。 山伏が、陸奥の国安達原で一夜の宿を乞います。宿の女主人は、一度は断りますが、受け入れます。裏山に薪を拾いに行く女は、絶対に閨(ねや)を覗いてはいけないと釘を刺します。しかし、覗いた閨の中には、大量の人の死骸があり、鬼女であると分かります。鬼女は、山伏たちに調伏させられますが、その中にそうはなりたくなかった 女の哀れさも垣間見られます。 平成26年9月20日 記 |