荘子   

                荘子

   
座忘(ざぼう)。

【口語訳】
 虚心とか無心の境地。

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※勝海舟は、「人は何事によらず、胸の中から忘れ切るということができないで、終始それが気にかかるというようでは、そうそうたまったものではない。いわゆる坐忘といって、何事もすべて忘れてしまって、胸中闊然(かつぜん)として一物をもとめざるを境界(きょうがい)に至って、はじめて万事万境に応じて縦横自在の判断ができるのだ。」と言っている。確かに、無の境地こそもっとも大切である。しかし、これができない、邪念の横溢(おういつ)が苦しめる。生涯修行だ。
  
            平成28年7月30日 記



                荘子

   
人みな有用の用を知りて無用の用を知るなきなり。

【口語訳】
 有用性を追い求めているが、無用と思われていることも実は大切である。

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※荘子は、紀元前369年頃生まれた思想家で、道教の始祖の一人とされる。人生は、無駄も必要である。有用性だけを追求すると疲れてくる。無駄もやがて無駄とはならないものである。
  
            平成27年7月17日 記