飛田穂洲(すいしゅう)先生を偲ぶ
サトウハチロー
はじめの詩
ひとつのものを
つらぬくことのすばらしさ
ひとつのものに
何から何まで打ちこむうつくしさ
ひとつのものを
大事にそだてるやさしさきびしさ
ひとつのもの以外
ふりむかないガンコさにもわれわれは笑顔と拍手をおくろう
ひとつのもの
ただひとつのもの
ひたむきにそれと取り組んできた人
その人にわたしはいままでしたことのないおじぎをする
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※1月7日、高校剣道部OB会の稽古があった。体育館玄関前に飛田穂洲の胸像がある。その傍らにあるのが、この詩だ。初めてこの詩を見たのは、入学式のその朝だから48年前になる。久しぶりに見て、高校の大先達に思いを馳せた。
飛田穂洲は、学生野球の発展に多大な貢献をし、「学生野球の父」と呼ばれている。「一球入魂」は、穂洲が表した言葉である。その精神は、今も脈々と受け継がれている。ここにも「一筋の道」を歩き続けた人がいる。
平成29年1月8日 記