西郷千恵子
なよ竹の風にまかする身ながらもたわまぬ節は在りとこそ聞け
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※西郷千恵子は、会津藩家老西郷頼母(さいごうたのも)の妻である。会津藩は、幕末期に翻弄されて、官軍と対峙することになる。その中で起きた事件が、西郷家22名の自刃である。この歌は、その時の西郷千恵子の辞世の句である。会津では、自害した婦女子232名、単なる封建時代の教育の帰結だといえない精神性をそこには感ずる。藩主松平容保の時代を読む判断の甘さも否定できない。
平成27年7月27日 記