孟浩然 

   春暁   
          唐  孟浩然

  春眠暁を覚えず
  処処(しょしょ)啼鳥(ていちょう)を聞く
  夜来(やらい)風雨の声
  花落つること知る多少

【口語訳】
 春の夜の眠りは心地よく、朝が来たのにも気づかなかった。あちでもこちらでも鳥が啼くのが聞こえる。昨夜は一晩中、雨まじりの風が吹いていたが、花はどれくらい散ってしまっただろうか。
  ---------------------------------------------------------------------------
※春は、気分が滅入って暗くなると同時に、なにか気怠くもなる。しかも、とにかく眠い。この漢詩は、春の気分をよく表わしていて人口に膾炙(かいしゃ)される。

               平成31年3月29日 記