水田道場

            日本剣道形の稽古
         
 水曜日の水田道場の稽古は、日本剣道形から入ります。日本剣道形を大切にしたいとの水田先生の考え方から始まり、16年近い歳月を重ねています。
 先生の確固たる信念は「理事一致」必ず示範をして指導します。理合い、呼吸法、間合い、太刀筋、体さばきなどの指導は、とても勉強になります。剣道形の稽古を剣道に生かさなければならないと先生は常に主張なさいます。
  
        令和6年1月16日 記 
  

           打つために切るために竹刀を振る 
           
 昨日の稽古で水田先生から、「素振りは、打つために切るために振るのだ」との指導がありました。「「漫然と数だけ振っていてはなんの役にも立たない。それが稽古にどうつながっていくのかも考えなくてはならない」とのお話もありました。竹刀保持、左足の引きつけ、左手の位置と絞りなど意識すべきことは多くあります。一本の素振りだけでも気を抜かず高い境地を求めることの大切さを感じました。
         令和5年3月2日 記 
  

           鎬を使う 
           
 昨日の基本稽古と終了時の話の中に、「確かな竹刀保持で鎬を使う」との言葉がありました。「竹刀には鎬はないが、木刀や日本刀と同じように鎬を意識して相手を制する」とのことです。それには何よりも確かな竹刀保持があると先生は力説します。それが出来ていないと竹刀を回してみたり、手元が上がったりしてしまうと話されます。日々、剣道の本質に触れる稽古をしています。
 宮本武蔵『五輪書』の中で「刀のとりやうは、大指、ひとさし指を浮くる心にもち、たけ高指しめずゆるまず、くすしゆび、小指をしむる心にして持也。手のうちにはくつろぎの有事悪し」と書いています。あわせて確認したい。
         令和5年2月2日 記 
  

           今年の水田道場の稽古開始 
           
 11日から水田道場の今年の稽古が開始されました。水曜日の稽古は日本剣道形から入ります。10本を通して行った後、水田先生から良かったところや注意すべき点などについて指導を受けました。次は基本です。この時は必ず先生が示範を行い、なぜそうしなくてはならないのか説明があります。「事理一致、技の説明と示範が出来る。これが大切だ」と先生は常々主張なさいます。その後、地稽古となり終了しました。
 最後に先生から、足の運び方、体の使い方、構えや竹刀保持などについて自ら研究、工夫、実践、反省をしているとのお話がありました。
常に高い境地を目指している姿に驚かされます。高野佐三郎は、その著『剣道』の中で「一度慢心の生ずるや進歩たちまちに止み諸多の禍根(かこん)を生ずるに至る」と述べていますが、進歩を止めない姿を先生は我々に示されています。
         令和5年1月12日 記 
  

           水田道場の稽古再開 
              
 コロナの影響で休止(約二ヶ月半)していた水田道場の稽古が、3月26日(土)に始まりました。基本稽古の後、久しぶりに先生に稽古をつけていただきました。最後に先生から、「足と竹刀保持を相手から外さない」との指導がありました。
  
         令和4年3月29日 記 
  

           水田道場の稽古始め 
           
 今年の水田道場の稽古が始まりました。始まるに当って水田先生から「目標をしっかりもって、それに向かって稽古に精進してもらいたい」とのお話がありました。高浜虚子の俳句に「去年今年(こぞことし)貫く棒の如きもの」とあるように、目標に向かってぶれないことが大切です。
 稽古終了後、オミクロン株蔓延下における稽古のやり方について、林先生からお話がありました。お互いに十分注意して生活したいものです。
  
         令和4年1月13日 記 
  

           今年の水田道場の稽古終わる 
          
 昨日の稽古をもって、今年の水田道場の稽古が終了しました。稽古の最後に先生から「コロナ禍ではありましたが、大きな事故や怪我がなく終わることが出来て感謝します」とのお話がありました。年齢を重ねると怪我をする頻度が上がります。だからといって手を抜くわけではありませんが、怪我をしないことは大切な視点です。確かな打突を目指した一年が終わろうとしています。
  
         令和3年12月28日 記 
  

           水田先生の話から 
          
 15日の稽古の最後に、水田先生が「足の動きが大切である。打つことばかり考えて、そこが疎かになってしまう。単純なことではあるが、そこが難しい」と話されました。
 私はそれを聞きながら、能面と同じだなと思いました。能面作成の中で女面ほど難しいものはありません。一見して「般若」や「顰(しかみ)」などが難しそうに感じますが、「小面(こおもて)」「増女(ぞうおんな)」「孫次郎(まごじろう)」などの女面の比ではありません。女面は彫りが浅く表情の変化がわずかです。その上、毛書きに至っては投げ出したくなることも度々です。つまり女面は簡単そうに見えて、作るのがとても難しいのです。確かな女面を作成することが出来て一流です。
 何事も究極は同じ、余分なものを削ぎ取っていく作業の先にあります。そして、単純なものが残っていき、それは難しいものです。だからこそ、それを疎かにしてはならないのです。「単純なことではあるが、そこが難しい」重い言葉だと先生の話を聞きながら思いました。
  
         令和3年11月17日 記 
  

           水田先生との稽古で思う 
          
          
上佐谷小学校 令和3年11月1日撮影 
 先生との稽古の順番がくるまで観察していると、先生は常に先をかけて打ち込んでいるのが分かります。先生の先に負けまいとすると、溜めが無くなったり手から打ちにいったりしてしまいます。また、妙に足の指先に力が入りブレーキがかかったような状態にもなります。「打ち込んでいったらすぐに打てる態勢にすること」と先生は強調します。それが出来ていない自分は、常に手元が上がりあっぷあっぷの状態に陥ります。反省の多い稽古が続きます。
  
        令和3年11月4日 記 
  

            基本稽古の中で 
  
 基本稽古の中で水田先生が、「面を打った後、歩み足で抜けていくのは易きに流れていて、しかも剣道の理にかなっていない」と言われました。「剣道なのだから易きに流れては駄目だ」とも付け加えられました。常に高みを求めて修錬する「道」として捉えている姿勢を感じた言葉でした。高野佐三郎も『剣道』の中で、「一度慢心の生ずるや進歩たちまちに止み諸多の禍根(かこん)を生ずるに至る」と述べています。
  
        令和3年7月12日 記 
  

            水田道場の稽古 
  
 水田道場の稽古は、水田先生の基本の指導から入ります。面打ち、小手打ち、胴打ち、竹刀の握り方、間合い、呼吸など、自分が一つ一つをいかにいい加減にやってきたかを突き付けられる時間でもあります。学ぶことは数限りなくあります。
 昨日の稽古の中で、先生が「不離五向(ふりごこう)」という言葉を言われました。「不離五向」とは、剣道の稽古の中で相手から外してはいけない五つのこと「目、剣先、臍、つま先、心」を指します。しばらく忘れていたと自戒しました。
  
        令和3年6月24日 記 
  

            水田先生との稽古 
          
       
 つくば市働く婦人の家 令和3年6月6日撮影
 水田道場の稽古は、月曜日と水曜日に行われています。しかし、コロナの感染拡大で中止を余儀なくされることもしばしばです。かすみがうら市が感染拡大地域に指定されていたため、臨時の稽古が昨日つくば市の働く婦人の家体育館で行われました。
 水田先生は、必ず全員と稽古をします。常に先をかけて攻められるので、掛かり手はあっという間に手元が上がりあっぷあっぷの状態になってしまいます。足はガクガクとして、最後の蹲踞の時に倒れそうになります。
 しかし、よく考えてみますと、それはとても幸せなことです。水田先生は、全国の剣士が先を争って稽古をもらいたいと並ぶ先生の一人です。水田道場では、その先生に稽古をもらえることが当たり前です。時間に制約のある日本武道館や全国レベルの講習会での稽古では、そうはいきません。この当たり前の状況は、当たり前ではないんだと感謝しつつ、全身全霊で先生にかかっていくのが我々の立場だと考えています。
  
        令和3年6月7日 記 
  

            水田道場の稽古と新年会
        
 水田道場の稽古と新年会が、令和2年1月13日(月)つくば市で行われました。稽古を行い、場所を移動して新年会が開催されました。水田先生の古希のお祝いも合わせて行いました。東京から濱田先生、那珂市から宮崎先生と住谷先生も駆けつけてくださり、賑やかな会となりました。今年も水田道場全員で会を盛り上げていくことを誓いました。
  
        令和2年1月15日 記 
  

            佐賀県呼子
     
 7月30日、水田道場の面々は呼子を訪ねました。有名な朝市を興味津々と見て回り、我々の生活とは違うことを実感しました。その後、遊覧船に乗船し珍しい地形の海岸線も見学しました。
  
        令和元年8月21日 記 
  

          佐賀県嬉野市での剣道講習会
            
 7月28日、水田先生が、嬉野市で剣道の講習会を行いました。水田道場から、吉沼先生、草山さんご夫妻、山崎が参加して、お手伝いをしました。嬉野市はもちろんのこと近隣の市町村からも多くの参加者があり、盛大に催されました。猛暑の中、参加者は先生の話に熱心に耳を傾けるとともに示範に見入っていました。最後に全員で稽古、気迫のこもった稽古が展開されていました。
  
        令和元年8月14日 記 
  

          祐徳(ゆうとく)稲荷神社訪問
            
 7月29日、水田道場の面々と日本三大稲荷で有名な祐徳稲荷神社を訪ねました。嬉野市剣道連盟の峰松さんの後輩である宮司さんが、神社内を案内してくださいました。普段立ち入れない場所も見ることが出来ました。ちなみに、日本三大稲荷とは伏見稲荷、笠間稲荷、そしてこの祐徳稲荷となります。祐徳稲荷神社は年間300万人の参詣者があり、九州では太宰府天満宮に次ぐ数字になっています。
  
        令和元年8月13日 記 
  

             龍谷高校剣道部訪問
            
 水田先生の故郷佐賀を訪れた最終日(嬉野市で行われた剣道講習会に水田道場として参加、7月27日~31日)、先生の母校である龍谷高校に行きました。玉竜旗で男子が3位になり、その余韻を感じながらの稽古を見学できました。先生の半世紀前の名札を確認するなど、有意義な時間を共有できました。
  
        令和元年8月7日 記 
  

           ファビオさん(イタリア)からの絵葉書き
         
 昨年訪問したイタリアベニス在住のファビオさんから、絵葉書が届きました。仕事で南イタリアのアルベロベッロに来ているとのことでした。ファビオさんとはこのところメールのやり取りをしています。日本文化に畏敬の念を抱いていて、とても勉強熱心です。昨年、彼の日本刀や鍔に関する蔵書には驚かされました。能面の本も探していると先日のメールにありました。水田先生のおかげで交友関係が広がっています。
  
        令和元年7月17日 記 
  

           ドロシーさん道場に来たる
          
 アメリカ、カリフォルニア在住のドロシーさんが、昨日水田道場に来ました。3年前まで一緒に稽古をしていましたので、とても懐かしい感じがしました。その間、4段を取得。今回の来日はハネムーンとのことでしたが、ご主人を東京に残し、一人防具を担いで道場に足を運んできたことにとても驚きました。今日は、京都、奈良に向かうとのこと、お幸せをお祈り致します。
 それにしても、水田道場は国際的です。イタリア、オーストラリア、アメリカ、スウェーデンなど、各国で剣道に精進している剣士が訪れます。多くのことを感じて帰国出来るようにと我々も努力しています。
  
        平成31年4月1日 記 
  

             水田道場の忘年会
          
 平成30年12月29日、水田道場の忘年会が開かれました。今回は、水田先生のご自宅での開催となりました。めいめい料理一品と飲み物を持ち込むこととの幹事の発案により、多くの料理と飲み物が集まりました。水田先生を中心に、剣道談義、過去の武勇伝、知られざる個人の秘密などが話題に上がり、夜遅くまで談笑が続きました。
  
        平成30年12月30日 記 
  

          ベニスの水田道場の稽古について
          
 ベニスの水田道場は、27年前、水田先生が指導に行かれたことに由来します。指導者のトニーさんは、その後何度か日本を訪れ先生の指導を受けています。会員は約25名ほどで、イタリアでは最も多いと聞きました。トニーさんの人柄と剣道に対する真摯な姿勢が、隅々まで行き渡っている道場でした。会員の人たちは、細大漏らさず聞き逃すまいと稽古に参加し、剣道の本質を追求しようとする態度が見られました。その姿勢は、目に現れていました。外国で剣道を続けることは決して容易ではないと思いますが、それだけに求めているものが違うと感じさせられました。
         平成30年10月5日 記 
  

          松本さん来たる
          
 オーストラリアのメルボルンから、松本さんが水田道場へ稽古に来ました。今年度二回目となる来訪です。横浜への帰省や昇段審査のための来日の折りには、必ず立ち寄ります。稽古の質の高さや雰囲気がとても好きだとおっしゃいます。飛行機で約9時間の距離をやってくる姿勢に頭が下がります。成田から直行する意欲を見習わなければなりません。
         平成30年7月6日 記 
 
  

           イタリア剣士との最後の稽古

 イタリアヴェネツィアの「水田剣道クラブ」から来ていた2名(他の2名は帰国済み)の剣士が、昨日の稽古に参加しました。これで稽古は3回目ですが、水田先生の家でお会いしたり拙宅に来てもらったりと、親しくなることができました。
 防具を担いで日本に来て、自分を磨こうという姿勢に好感がもてました。特にマティオさんは最初の日本、多くの思い出ができたようです。2週間の旅も最終章、水曜日に日本を発つとのことでした。再会を約束して固い握手で別れました。
  
        平成29年10月17日 記 
  

          
 イタリアヴェネツィアの「水田剣道クラブ」から、4名の剣士が日本に来ていました。このクラブは、20数年前に水田先生がお世話した人たちによって作られました。10月9日、4名の剣士(トニ-さん、マティオさん、ファビオさん、ディエゴさん)が拙宅に来ました。剣道修行の長短は様々ですが、その姿勢は見習うべきものがあります。時には『五輪書』についての鋭い質問があるなど、こちらか答えに窮する場面もありました。やはり、外国の方が武道に興味をもち実践するのは、高い精神性を追求するためだということがよく分かります。鍔や能面を見せても、核心に迫る質問がありました。
 国や文化が違っても共通項の剣道があることによって、連帯感が生まれることを強く感じた一日でした。
 
        平成29年10月12日 記 
  

          
          
題字 剣道範士八段 水田重則先生
 『水田道場 読本』が発刊されました。水田先生の発案によるもので、『五輪書』、『剣道のしおり』(警視庁剣道連盟)、『剣と道』(小川忠太郎先生剣道講話)、『論語』、『風姿花伝』などの書物から剣道や生き方に関するものを集約し、簡単な解説を加えたものです。この本は、剣道の精神的、技術的な向上に資するために発刊されたものであり、販売するものではありません。 
 
        平成28年12月28日 記 
  

        
 平成27年10月31日(土)、つくば市のフレンチレストランで水田道場の懇親会が行われました。水田先生を中心にして多くの剣道談義が飛び交い、楽しい時間を共有することができました。これからの剣道修行の糧になっていくことでしょう。
 
        平成27年11月2日 記 
  
  
    
 水田道場から流通経済大学剣道部の稽古に、吉沼先生、飯田先生御夫妻、駒田先生、山崎が参加しました。基本、地稽古と気合いの入った時間を共有できました。また、張った稽古もできました。
         平成26年10月11日 記 
  

 
          
  水田道場の月曜日の稽古は、基本から始まります。竹刀の握り方、振り方、足の位置などから確認します。水田先生は、足の運び、竹刀の軌道、力の収斂と弛緩、呼吸法などについて師範しながら教えてくださいます。毎回、その大切さを認識するとともに新しい発見があります。基本は、本当に重要です。
 世阿弥の「花鏡」には下記のような文章があります。  
 「しかれば当流に万能一徳の一句あり。 初心忘るべからず。この句、三ヶ条の口伝あり。 是非とも初心忘るべからず、 時々の初心忘るべからず、 老後の初心忘るべからずこの三、よくよく口伝すべし。
 どの段階になっても、初心(基本)を大切にして修行しなさいということです。まさに、水田道場の稽古法は、理に叶っています。
         平成26年7月29日記 
  


       
  平成26年7月20日(日)、石岡市運動公園体育館で茨城県剣道団体選手権大会が行われました。Aチームは3回戦、Bチーム1回戦敗退でしたが、実り多い大会になりました。共に汗を流す道場からチームを組んで大会に出るということは、とても大切なことです。         
           平成26年7月21日 記