三橋鷹女

    三橋鷹女(みつはしたかじょ)

白露や死んでゆく日も帯締めて
老いながら椿となって踊りけり
みどり葉を敷いて楚々たり初鰹
死にがたし生き耐へがたし晩夏光
墜ちてゆく燃ゆる冬日を股挟み
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※女性であることを常に意識してその生をまっとうした三橋は、生と死を往還した感情を俳句に詠いあげた人である。今朝、震度4の地震があった。そんな時、女性は「あっ化粧していない。」「洋服はあれが良かったかな。」などと考えるのであろうか。女性は、いつまでも女性なのであろう。
         平成28年7月20日 記