米作り

                 田植え終了から一ヶ月

       
 田植えが終了し約一ヶ月が経過しました。耕作、施肥、種蒔き、育苗、苗代かき、田植えという一連の作業を経て、米作りに関してはほっとできる時期です。過去には代掻き機械の故障、田植え機械の不具合、育苗の失敗などがありました。今年もトラクターの故障など、毎年のようにトラブルを抱えるのが米作りです。しかし、将来的に食料不足が叫ばれる昨今を考えれば、軽々に止めるわけにもいきません。
         令和3年6月21日  記



                田植え時に思い出す俳句

 田植えの時季になると思い出す俳句があります。『奥の細道』(松尾芭蕉)の
  「田一枚植ゑて立ち去る柳かな」
です。栃木県那須を旅した芭蕉は、誘われて西行法師(平安時代)ゆかりの柳を訪ねます(1689年4月)。懐旧の念に浸っていると、農夫(もしくは早乙女)が一枚の田を植えてしまいます。西行はこの地で、
 「道の辺に清水(しみず)流るる柳かげしばしとてこそ立ちどまりつれ」
と詠んでいました。西行に私淑してたいた芭蕉は、この短歌を念頭にこの俳句を作ったのです。『奥の細道』は、芭蕉の芸術を高める旅と同時に、古人を思慕する旅でもありました。能の謡曲『遊行柳(ゆぎょうやなぎ)』は、この歌を主題に作られています。    
         令和3年5月9日  記



                     水田の代掻き
           
 代掻きを開始しました。田植えの行程では、これが最も大切になります。なぜなら、これをしっかりやらないと、苗を植えたとき寝てしまったり浮き上がったりするからです。以前は一度しかやらなかった代掻きを、一昨年から二度にしました。それは、後でさし苗(植わっていない所を見付け手で植える作業)をする大変さを嫌というほど味わったからです。
         令和3年5月3日  記
   


                育苗
           
 ビニールハウスに移動した苗が、陽差しを受けてすくすく育っています。一昨年は、温度管理に失敗し多くの苗を駄目にしてしまいましたので、今年はこまめにハウスの窓を開けたりしています。5月10日前後から田植えが始められそうです。
         令和3年4月21日  記


                種籾の発芽
           
 ケースに蒔いた種籾が発芽しましたので、ビニールハウスに移動しました。白いシートは、強い光に弱い発芽したばかりの苗を守るための物で、1、2日で外します。 
         令和3年4月16日  記


                米作りの第一歩
           
 今年の米作りが始まり、ケースに培養土を入れました。既に田起しは終わっていますので、決して最初の作業ではありませんが、米作りが始まるなという意識になります。この作業は、種蒔きの準備です。この後、種蒔き、芽だし、育苗と続き忙しくなります。
         令和3年3月30日  記


            タイの米作りについて

 タイを旅行した際、ツアーガイドが「タイは三毛作です」と言ったので、勝手に種蒔き、育苗、田植え、出穂、稲刈り等の順番を想像していました。古都アユタヤに向かう道すがらの田園風景を見て驚きました。代掻きをしている、種を蒔いている(直播栽培らしい)、出穂を迎えている、収穫をしているなどの田を見かけたからです。どの田も同じような作業をしているだろうという考えは、根底から崩れました。考えてみれば、雨期と乾期はあるにしても、一年中ほとんど変わらない天候では、この月に種を蒔くとか田植えをするとかと考える必要はないのです。為すことによって学ぶとよく言われますが、現地に来て初めて分かったことです。それにしても、外国に来てまで田が気になる自分に驚いています。
          令和元年9月6日