後漢書

            「後漢書」

疾風(しっぷう)に勁草(けいそう)を知る。

【口語訳】
 激しい風が吹いて初めて強い草が見分けられる。
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※困難に遭ってはじめてその人間の本当の価値、本当の強さが分かるということ。『論語』の「歳(とし)寒くして、然(しか)る後に松柏(しょうはく)の凋(しぼ)むに後(おく)るるを知る。」と「盤根錯節(ばんこんさくせつ)に遭はずんば、何を以て利器を別かたんや。」と同じ意である。艱難辛苦が人をつくるとともに人間の本性も露わにしてしまう。何物にも挫けない強い心をもちたいものである。
                平成27年2月15日 記